ヘウレーカ/岩明均

ヘウレーカ ヘウレーカ
岩明 均 (2002/12/19)
白泉社

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 古代ローマ時代のシラクサ(現在のシチリア島)を舞台に、アルキメデスの弟子であるダミッポスとローマ人でシラクサに生まれたクラウディアを中心に、市民の視点から戦争を描く。
 なんて、硬い口上はどうでもよくて、これは悲恋ということでイチオシ!

 シラクサを愛するクラウディアは同胞ローマとシラクサが戦争になったことで、これまでの生活を奪われそうになる。ダミッポスは、彼女は助けようとするのだが……。
 この作品の素晴らしいところは1つに、古代のシチリアやポエニ戦争の描写がイキイキして、見てきたように描かれていることだ。まさに、岩明均、見てきたように嘘を描き
 もう1つ、最後の最後で心を捕まれたのが、助けたい、守りたいと願う命のはかなさ。
 あれほど鮮やかで、ついさっきまで存在していたものが、大きな流れの前に一瞬で奪われる残酷さ。「なぜ…」「どうして」と読者まで呟かずにはいられない、諦められない気持ち。
 これが、戦争なのだ、と思い知らされる。

 第一話に出てくるハンニバル(レクターではない)の顔の怖さも、スゴイよ。
 岩明均の一連のローマものを持って、海外漫画市場に地中海を巻き込んで欲しいものである。

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  • 年期の入ったヲタ。漫画中毒。立てばたぬぞう座ればチョコボ、歩く姿はアラレちゃん。
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